初めての剪定作業。
どこを切ったらいいのかわからず、使ったことがない剪定鋏での作業でした。
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来年の収穫に大きく影響がある剪定作業でしたが、今回、我々初心者にもわかりやすく教えていただきました。
勉強の会場となった場所はぶどう研究所です。新規就農者を支援する施設でもある研究所内でのトレーニングだったため、不適切な剪定でもそのままにしておき、成長を確かめる事ができるという点が、とても勉強になります。ぶどうで生業を立てている農家さんではまずできないでしょう。
今回は第一回目ということで、剪定作業が難しくない生食用ぶどうの「短梢剪定」をまなびました。
剪定の基本は一年間で伸びたツルを切る事。

一年のあいだにぶどうのツルはぐんぐん伸びます。その伸びたツルが冬になり、葉を落とし、木質化していくのが主なぶどうの成長のながれです。
ごらんのとおり、夏のあいだ元気よく育ったぶどうのツルがかなり生い茂っており、このままでは来年伸びていくツルのスペースがまったくありません。
今回、この伸びきったツルを剪定していくわけでありますが、今年伸びたツルをどれくらい切ると思いますか?
もちろん木の状態(樹勢)により切る割合は左右されますが、基本的に今年伸びたツルの約9割は切ってしまいます。
では早速じっさいに剪定作業をしていきましょう。
短梢剪定の基本

短梢剪定は今年のびたツルを写真のように2芽くらい残して切っていく剪定です。
簡単な剪定方法なのですが、わたしはこの仕組みを理解するのに半年くらいかかりました。おそらく、写真や文章だけでは理解するのはむずかしいでしょう。
また、頭ではわかっていたつもりでしたが、実際に剪定を経験してみると、教科書には書いていないような応用技術も必要でした。
スポーツは教科書見ても上手くならないのといっしょですね。笑
その木の状態に合わせた剪定をしなくてはならないので、まだまだ実務経験が必要です。
樹勢が弱い木は強く切る。

「なんかこの木元気ないなー」
そう思ったらこの写真のように、おもいきってばっさり切っちゃいましょう。この木はかなり元気がなく普通に剪定してもどうせ実らないであろうという判断でばっさりとカットいたしました。
反対側にも同じくらい枝を伸ばしていましたが、根元からバッサリカットです。

枝も元気がなく、ところどころに虫が食べたような形跡がありました。
わたしのような初心者からすると、かなり大胆な剪定は切ることをためらってしまいます。
このような判断と決断がしっかりとできるようになるようにしっかりと剪定の勉強をしていきます。
勉強会の様子

勉強会には農家さんやサラリーマンなどさまざなな方々が参加しています。

先日交流会を開催していただきました。
料理としてでた「鹿肉の燻製」がとてもおいしく、ワインとの相性も抜群でした。