3月になると雪もグッと少なくなり、いよいよかなという気分になってきます。
ぶどうの剪定は冬の間。
年越し前のはやい時期に終わらせる方もいれば、3月中ごろまでじっくりと待つ方もおられます。
なぜかというと、その品種に適した時期にあわせて剪定してあげるからです。
寒さに弱いぶどう品種なんかには特に気を遣わなけれないけませんね。
剪定はまず、その木を観察してから行います。
木はいきものです。
教科書に書いている通りきれいに整った状態なら、なにも考えることなく切っていく事ができますが、現実は違います。
グネグネ曲がっていたり、病気にかかっていたり、虫に食べられていたり・・・。
原因はさまざまありますが、一般的な基準よりも短く切ったり、長く切ったりすることは当たり前の事です。
まずはその木を知る事から。でなければ剪定はできない。
と、先生がおっしゃっていました。笑
時には大胆な剪定も
この写真をご覧ください。

豪快にノコギリで切ってしまいました。
病気なのか、害虫なのか、原因はわかりませんが、この枝から先が完全に枯れていました。
このような大きな枝を切った場合、他の枝で全体のバランスをたもってあげるそうです。
先生には今年の成長をだいたい予想できるそうですが、私にはさっぱりわかりません。
今年一年この木をしっかりと見届ける必要がありそうです。

こんなひねくれたぶどうの木なので、見間違うことはないでしょう。笑
「短梢剪定」の仕組みはシンプルで簡単だけど・・
ぶどうの仕立てには「短梢剪定」と「長梢剪定」があります。
頭の中で理解しやすいのは「短梢剪定」ですね。

写真が実際に「短梢剪定」する前の木。
去年伸びた枝を2芽残して切っていけばそれで終わり。

これが実際やってみると結構難しい。
芽が弱っていたり、虫にやられていたりすると、それなりの剪定をしてあげなくてはいけません。
木の勢いも加味して長く切ったり、短く切ったり。
1本一人で仕立てあげるには、まだまだ経験が必要です。

実際に現場で剪定鋏をもって木の前に立つと、わからないことだらけですね。

