「涼海の丘ワイナリー」のワインは山葡萄が主役!

涼海の丘ワイナリー




 

前回の続きです。

「ワインアカデミー」最終日。海に面している「野田村」へ行ってきました。

 

「涼海の丘ワイナリー」さんの内部を案内していただきました。

「涼海の丘ワイナリー」さんは、2016年がファーストヴィンテージという超フレッシュなワイナリーです。販売しているワインは赤ワイン2種類のみで、さらにその片方1本はすでに売り切れていました。飲みたかったが、残念。

こちらのワイナリーさん、おつまみや軽食を食べながらワインを試飲できるオシャレなカフェ風のテイスティングルームがあるんです。外の眺めも良いので、これからが非常に楽しみなスポットの一つですね。

いよいよ、このテイスティングルームの奥から醸造施設へ。

涼海の丘ワイナリー 内部 ワインタンク

ワインのタンクは四角いものをチョイス。

これには理由があり、もともと食堂だった建物を再利用した為、円柱のタンクは高さが足りず断念したそうです。四角いタンクでも問題はないんですが、できるのであれば円柱のタンクの方がメンテナンスが楽なのでオススメだそうです。

醸造について全くわからないのですが、かなり丁寧に説明していただいたのでかなり勉強になりました。

それにしても醸造に使う設備がピカピカで気持ちが良いですね。酒造免許の最低ラインとなる6キロリットルの醸造施設はやはりこのくらい揃えなければいけないんでしょうね。

 

ワインの貯蔵は鉱山?!

ワイナリーのすぐ横に観光鉱山があるんです。

野田村

ここから350メートル奥にワインがねむっているそうです。

この坑道の温度は1年を通して10度くらい。ワインにとってちょっと冷たいかもしれませんが、まぁ問題ないでしょう。エアコンや暖房といった設備が必要ないので経費とランニングコストをグッっと抑えることができますしね。

そしてなによりもカッコいいじゃないですか!ロマンもあるし、ワイナリーの強みというかセールスポイントにもなりますよね。

鉱山 ワインカーブ

約350メートルある通路ですが、化石や水晶が飾ってあり、いろいろとたのしみながら歩くことができました。

ワインが保存されている場所は開けたホールの一角。

水が滴らないように屋根がかかっていました。

ワイン保存

樽で半年くらい熟成され、販売予定は1月。

やまぶどうに樽が組み合わされると一体どんな味わいになるのか今から楽しみですね。

それにしても、ここまで運んでくるの相当大変だと思います。道もしっかり舗装されているわけでもなく、機械が入れるような広さでもなく、トロッコが走れるようなレールもなく・・・。

これからどう変わっていくのか非常に楽しみな涼海の丘ワイナリーさんでした。ありがとうございました。

 

山葡萄のワイルドな感じに驚く。

さて次は栽培している圃場へGO。

ワイナリーは海とそれほど離れていませんでしたが、今回お邪魔した圃場は山の中。上り坂を車で結構上りました。

やまぶどう 山葡萄

私が想像していた以上に山葡萄はワイルド・・。

スケールがデカいというか、なんかパワーに圧倒されています。

葉っぱも大きいし、垣根も高い。

そして山葡萄はオスとメスがあって、受粉させてあげなきゃいけないんですね。勉強になりました。

やまぶどうの実

実は小ぶりでバラ房。

粒も小さいのでワインにするなら搾る果汁がなんだか少なさそうですね。その分凝縮した果汁なんでしょうけど。

収穫したら未熟な粒を取り除いたりする作業は一般的なぶどうと変わらないようです。

山葡萄を目にする機会が全然ないので勉強になりました。

 

ワインアカデミー閉講式

3か月間にわたるアカデミー。色々と勉強させていただきました。

ワインアカデミー 修了書

来年あるならぜひ皆さん参加してみてはいかがでしょうか。岩手のワイナリーを巡れるし、案内してくれるし。もうさいこうですよ。

 

ワイナリーについて様々勉強になりましたが、一番よくわかったのは現実はそう甘くない事ですね。資金面についてかなり具体的に教えてくださったので、大体どのくらいかかり、順調に販売できればこの程度で損益分岐だという事は大雑把にイメージがつくようになりました。

良いワインを造ることもそうですが、経営力が大事。当たり前か!笑

いくら厳しくても私の夢はワイン。それは変わることは無いです。

それまでの道のりは予想以上にけわしく、厳しいものだと分かってよかったです。何の装備も持たずに歩き出してしまってはやる前から結果が分かっているようなものですからね。

ぶどうを来年植えて実がなるまで5年。それまでにはしっかりとした「何か」を身につけなくてはいけませんね。