ぶどう作りってかなり面白いですよ。
仕事の合間を見つけてぶどう栽培農家さんにお邪魔しています。ワイン用から生食用まで幅広く勉強させていただいています。
さて、こちらの写真は少し前に撮影した「キャンベル」です。この時はまだ色がついていませんが、ちょうど今頃、色が付いてきているのではないでしょうか。
ぶどうに色が付くことを「ベレーゾン」と言います。かなり美しいので、写真を撮ったらUPしますね。
私は農家さんの他に、「農業研究所」という施設にもお邪魔しています。おそらく皆さんがお住いの地域にもあると思います。
施設は新規就農者向けのセミナーや研修を開催しており、色々と説明をしてくれてかなり勉強になります。
つい最近、その施設で私が研修で手入れをした樹から収穫したぶどうを試食させていただきました。なんかうれしいですね。収穫できるというのは。味はもちろん最高です。
近い将来、私もそんなぶどうを収穫しようと意気込んでおります。
果樹入門
これから私が挑戦しようとしている「ぶどう」とはいわゆる果樹といわれる部類です。
野菜との大きな違いはやはり「樹」という事。したがって、一度植えたら数十年間同じ苗から収穫するということですね。
果樹は一度苗を買って植えたら当分買う必要がない反面、手入れを怠るととんでもない事になります。今年はもちろん、来年の収穫まで影響があります。
失敗したら気軽に引っこ抜いて新しい苗を植えるわけにもいきません。ぶどうの木は植えてから3年は収穫できません。りんごは5年かかります。
果樹の魅力と奥深さ
でも、果樹には果樹にしかない魅力がありますね。
例えば実の甘さや大きさ。
実際様々な農家さんの所にお邪魔しましたが、その農家さん一人一人が様々なこだわりを持ち、同じ品種なのに育ち方がまるで違うんです。
食べ比べることはまだできませんが味もきっと違うことでしょう。

こちらの写真は昔ながらの短梢剪定で仕立てたキャンベル。
手入れをお手伝いさせていただきましたが、ぶどうの葉っぱが日差しを遮ってくれるから意外と暑くなかったです。
そしてなによりも、木漏れ日が非常に気持ちいい!なんか見ているだけで癒されるんですよ。この小粒のぶどう達を。
もう、完全に魅せられてしまいました。
なぜ我が家のぶどうの樹は実らなかったのか?
さずが本職です。農家さんのぶどうの樹は太く、たくましい。
実もしっかりとなっていて葉っぱも緑で生い茂っている。
植えてほったらかしにしたらこんな元気な樹になりません。手入れのやり方を熟知し、怠っていないからこんなにも立派に育つのです。
というのも理由があります。
私の実家には昔からぶどうの樹が植えてありました。
ホームセンターで苗木を買ってきて、それを空いていた土地に植えただけのあくまで家庭で消費用のぶどうです。
そこには、いかにも手作りであろうぶどう棚、そして弱弱しいぶどうの姿がありました。
私は家で採れたぶどうを食べたことがありません。
全然実らないんですよ。笑
少なくても20年以上は同じ場所に植えてあります。何度かダメにしてしまい植え替えしたので樹齢も若いです。
剪定の重要性
これには私なりの確信があります。
ズバリ、剪定が悪い!!
剪定以外に原因が見当たりません。
まず、ぶどうは土に養分が少なくても十分に育ちます。
むしろ、醸造用(ワイン用)のぶどうは、養分が多いと逆に品質のあまり良くないぶどうになってしまうという説もあるくらいです。
という事から、土壌に原因があるとは考えにくい。
その他に、病気にかかってしまった事が考えられますが、それでもこんなに実りが少ないのはおかしいです。
となるとやはり剪定に問題アリでしょう。
剪定を知らなければ果樹はできない
いくら家庭菜園でもぶどうを育てようと思ったら剪定を少し学ぶ必要があります。
ほったらかしではまず実りませんですから。
私も初心者なので今年の冬は鋏片手に、しっかりと剪定を学ぼうと思います。